| フロア全体を内視鏡診療室にレイアウト
―単独の診療所から、複合診療施設の宝塚メディカルスクウェア(TMS)にされた理由は何ですか?
谷村 それまでは、いろんな疾患の患者さんに対応しなくてはなりませんでしたが、ここでは専門の消化器診療に専念できます。TMSにして、大学の同窓生で気心の知れた循環器専門医と整形外科専門医の先生と3人でいっしょに、患者さんをトータルに診るグループ診療が実現できたと思っています。たとえば、モニター観察しながら内視鏡診療をおこなっているときに不整脈が出たら、直ちに循環器の藤本先生に電話をして指示を仰ぐことができます。
―内視鏡検査室のレイアウトにも配慮されたようですね。
谷村 フロア全体を内視鏡診療室にしました。患者さんが診察され検査を受けて、回復室で休まれ、最後にご説明させていただくまで回廊方式でまわれるようにレイアウトしています。内視鏡検査室だけでも、いろいろシミュレーションを重ねて設計しました。レイアウト設計の原点は、自分が被検者だったら、どんな環境で内視鏡検査を受けたいか、ということです。
ドクター、技師、看護師のチーム医療が事故防止につながる
―スタッフも動きやすいレイアウトになっていると思いますが、スタッフ体制で留意されていることはありますか?
谷村 事故防止に最も留意しています。そのためには、スタッフそれぞれの役割を明確に分け、お互いに協力してチーム医療を実現することだと思います。たとえば、看護師さんと技師さんは、兼任せずに、それぞれが自分の領域で切磋琢磨してレベルアップをはかってほしい。レイアウトでも、ステーションサイドは、看護師さんのエリア、シンクサイドは技師さんのエリアとしています。
―内視鏡の消毒剤をフタラール製剤に変更されたのは、先生のご提案ですか?
谷村 いいえ、技師さんからの提案で、確実に消毒ができ、時間も短縮できるということで決めました。内視鏡診療での安全性の基本は洗浄・消毒ですから、より良いものが出れば直ぐ採り入れる方針です。
―患者さんから、内視鏡の安全性について問われることはありますか?
谷村 患者さんの意識は高くなってきており、「感染の心配はないか?」「安全か?」といった質問をよく受けますね。そんな場合、確実な洗浄・消毒を実行している自信がありますから、はっきり回答できます。診療所だからこそ、感染予防は最も重要な課題で、安全面で高いレベルを保つことは非常に重要です。内視鏡室のレイアウトや人員配置、症例間も含めた適切な洗浄・消毒を検討し続けた結果、現状のシステムとして機能しています。今後も安全かつ効率的な診療を続けていくために努力していきたいと思います。
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